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2017年02月28日 16:30 コメントを見る

週20本以上のアニメ視聴が受講条件で話題になった大学講師が語る「学問」としてのアニメの可能性

あるのか

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読者諸氏は「アニメ」という言葉を聞いたとき、どのような印象を持つだろうか。昔気質の人なら「低俗な娯楽」かもしれないし、耳聡い現代人なら「クールジャパン」かもしれない。しかし「学問」が真っ先に浮かぶという人は、おそらく稀だろう。

ところが現在、アニメ関連の学科を設けている大学は結構多い。デザインや映像技術などテクニカルな学科もあれば、ビジネス戦略を扱う学科まで存在する。そんな中、近畿大学で「深夜枠を中心に週に20本以上『アニメ』を視聴しておくこと」を受講の前提条件とする講義があると話題になった。それが町口哲生氏の担当する「映像・芸術論1」という講義である。ここでは「ゼロ年代以降のアニメ潮流を整理しながら、重要作を解析していく」というスタンスで、人気アニメを素材として用いているのだ。

ちなみに今期、私は深夜枠を中心に週30本以上のアニメを観ているが、なかなかにキツい。しかし本書で町口氏は「この程度(週20本)なら、ポップカルチャーを『生き方』の指針としている君たち、つまり中二病、残念、ぼっち、ゲーム廃人、魔法少女やアイドル好きにとって大したことではありません」といい切る。睡眠時間は4時間位で大丈夫だそうな。

そんな氏が『教養としての10年代アニメ』(町口哲生/ポプラ社)を上梓した。これは彼の講義で語られたことを新書用に手を加え、より分かりやすくしたものである。本書は10年代、つまり2010年代に放送されたアニメについて、さまざまな視点から分析。取り上げるのは『魔法少女まどか☆マギカ』『中二病でも恋がしたい!』『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』『ノーゲーム・ノーライフ』『ソードアート・オンライン』『とある科学の超電磁砲』『COPPELION』の7タイトルだ。

ではどのような形で「分析」が行なわれているのか。町口氏曰く「印象を語ることはなるべく慎み、教養(学問)を参照しつつ、今一度作品(≒文化)を組み立て直すことに主眼を置いて」いるという。例えば『魔法少女まどか☆マギカ』であれば、アメリカ文学研究者の研究内容を引用しつつ、5人の魔法少女はそれぞれ他者に自己同一化し、その他者を救済することが目的だと分析。また中心人物である「まどか」「ほむら」「キュゥべえ」の関係をゲーテの詩劇『ファウスト』の引用として考察する──といった具合である。

氏の専門が哲学・現代思想であるため、参照する学問は哲学などが多く難解な用語も多用される。正直、分かりにくいと捉える向きもあるだろう。町口氏も「アニメは娯楽なので好きな人が消費すればよい」という意見には納得している。一方で、アニメが学問として分析するに足る文化であるとも考えているのだ。

かつて「テレビまんが」などと呼ばれ低俗視されてきたアニメも、いまや大学で学科が設けられるまでになった。先人たちの努力により、漫画やアニメが「文化」として認知されてきた何よりの証だと思う。だから「娯楽」として楽しむというだけでなく、「学問」として読み解こうとする動きもあっていいはず。読者諸氏が自分の好きな作品をさらに深く掘り下げたいと思ったとき、本書は多くの示唆を与えてくれることだろう。

http://ddnavi.com/news/356679/


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