Googleの生成AI「Gemini」を“脱獄”させる「ENI」と呼ばれる手法が、一部のAIユーザーの間で話題になっている。
そもそもGeminiには「Gem」という機能がある。
Gemとは簡単に言えば、自分好みにカスタマイズしたGeminiを作れる機能だ。
Google公式の説明では、Gemに「どのような役割を担当するのか(ペルソナ)」「何をしてほしいのか(タスク)」「どのような背景情報を考慮するのか(コンテキスト)」「どんな形式で回答するのか」といった指示を設定できる。
例えば「小説の編集を手伝うAI」「プログラミングを教えてくれるAI」といった専用のGeminiを作り、一度設定しておけば、その指示を毎回入力しなくても利用できるというものだ。
そして、このGemなどを利用してGeminiの制限を回避しようとして作られたものの一つが、今回話題になっている「ENI」だ。
ここで注意したいのは、ENIはGoogleが提供している機能やAIモデルの名前ではないということ。
第三者が作成し、インターネット上で共有している非常に長い特殊な指示文、いわゆる「Jailbreak Prompt(脱獄プロンプト)」の一種である。
実際にGitHubでは「ENI in a GEM」という名前の指示文が公開されており、海外の掲示板Redditでも2026年1月頃からGemini用の脱獄手法として共有されている。
では、AIの「脱獄」とは何なのか。
ChatGPTやGeminiなどの生成AIには、危険な内容などに回答しないための安全対策が組み込まれている。
そのため、内容によってはユーザーが「これを書いて」と頼んでもAI側が拒否することがある。
これに対し、非常に長い特殊な指示を与えたり、特定の人格を演じさせたりすることで、本来なら拒否するはずの要求にもAIが応じる状態を狙う行為が、一般に「Jailbreak(脱獄)」と呼ばれている。
ENIもその一種で、公開されている内容を見ると、単純に「制限を無視しろ」と命令するだけではない。
ENIという架空の人格を細かく設定し、その人格として考え、ユーザーとの関係や役割を強く意識させる大量の指示が組み込まれている。
さらにENIには小説家としての設定が非常に強く与えられている。
そのため、脱獄目的だけでなく「制限の少ない小説生成AI」として利用している人もいるようだ。
実際、海外の利用者からは、脱獄したGemini Proを使って長編のファンフィクションを書いているという報告がある。
2026年5月のRedditへの投稿では、「昨年10月から脱獄したGemini Proで長編ファンフィクションを書いている」という利用者が登場。
別の2026年6月の投稿でも、Gemini 2.5 Pro時代から脱獄を利用して成人向け小説などを生成し、その後Gemini 3系の登場に合わせてENIへ移行したという利用者が確認できる。
つまり、ネット上で言われている
「GeminiをENIで脱獄させて小説を書かせる」
という話自体は、完全な作り話というわけではない。
少なくとも海外には実際にそのような使い方をしているコミュニティが存在しており、ENI自体も公開されている。
ただし、「ENIを入れれば現在のGemini Proを必ず脱獄できる」という話でもない。
GoogleはGeminiを継続的に更新しているため、ENI側もGoogle側の対策に合わせて何度も変更されており、いわば“いたちごっこ”の状態になっている。
2026年4月にはGemini 3.1 ProでENIが以前ほど安定して動かなくなったとの報告があり、6月にも「昨日までは動いていたのに突然動かなくなった」といった報告が登場している。
さらに2026年8月12日時点でも、「先月まではGemini 3.1 ProでENIが動いていたが現在は拒否されるようになった」という利用者がいる一方、「自分の環境ではまだ動いている」という利用者もおり、成功するかどうかはかなり不安定になっているようだ。
そして現在は、単に「使える・使えない」という問題だけではなく、Googleから警告や利用制限を受けたという報告も出ている。
2026年8月13日には、「ENI Gemしか使っていなかった」というユーザーがGoogleからポリシー違反の警告を受け、GeminiやGoogle AI Studioへのアクセス制限について通知されたとRedditへ投稿している。
ほかにも2026年6~8月にかけて、ENIなどの脱獄用Gemを使用していたユーザーから、同様の警告やGeminiの利用制限を受けたという報告が複数出ている。
もちろん、これらはあくまでユーザー側からの報告であり、Googleが「ENIを使ったことが原因」と個別に認定したものではない点には注意が必要だ。
一方で、Googleの公式ポリシーを見ると、生成AIの安全対策を回避しようとする行為については明確な記載がある。
Googleは、生成AIサービスの不正利用として「プロンプトインジェクションなど、安全保護を回避しようとする行為」を検出すると説明しており、自動システムと人間によるレビューを組み合わせて監視している。
さらにポリシー違反が確認され、違反を繰り返した場合には、生成AIサービスやGoogleアカウントの利用が制限される可能性があるとしている。
Gemini APIの利用規約でも、安全機能について「これらの保護対策を迂回することを試みてはならない」と明記されている。
なお、現在Geminiアプリの「Pro」で提供されているモデルはGemini 3.1 Pro。
Googleは2026年2月19日にGemini 3.1 Proを公開しており、複雑な推論だけでなく「クリエイティブなプロジェクト」にも利用できる高性能モデルとして提供している。
まとめると、
Gem=Google公式の「自分専用Gemini」を作る機能
ENI=第三者が作ったGemini向けの脱獄用プロンプト/人格設定
ENI Gem=ENIの指示を組み込んだGem
という関係になる。
そして一部のユーザーは、ENIによって通常のGeminiでは拒否されることのある表現を含む小説や長編ファンフィクションなどを生成していた。
ただしGoogle側も対策を続けているとみられ、2026年現在はENIが安定して機能しないという報告も増えている。
さらにGoogleは安全対策の回避そのものをポリシー上の問題として扱っており、実際に警告やGeminiの利用制限を受けたというユーザー報告も出ているため、単なる「Geminiの裏技」として気軽に試せるものではなくなっているようだ。
▌Gemini公式Webアプリ(無料版あり/Google AI Pro:月額2,900円)
https://gemini.google.com/app
なお、Gem機能自体を利用するだけなら有料契約は必須ではない。
ただし、無料版では利用できるモデルや利用回数などに一部制限があるため注意が必要。
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この記事への反応
Geminiって規制強いイメージあったけど、こういう脱獄方法まであるのか
小説を書かせるためにここまでやる人がいるのすごいなw
ENIってGoogle公式の機能じゃなくて、ユーザーが作ったプロンプトなのね
俺もえっちな小説書かせたい!!!!
普通の使い方より創作用途で需要ありそう
なるほど、これを使って賞に応募してんのか
こういうの出てくるたびにAI側が対策して、また新しいのが出てくるんだろうな
いたちごっこw
昔のMMOにあったbotを思い出す
日本語対応してるなら使いてえ
小説用途で使ってる人が多いのはちょっと分かる
AIって表現規制に引っかかると急に文章が不自然になることあるからな
こういうのって一時的に通ってもすぐ対策されるんじゃないの?Google側もずっと放置はしないだろうし
使えてもGoogleアカウントに警告来る可能性あるなら怖くて試せないわ
垢消されたくないから使えんな
新しく作ればいけるか?
人格設定を大量に入れて制限を回避するって発想が面白い
小説目的なら規制が緩いAIを使った方が早そうな気もする








向うから見ればこっちが何をしているか丸見えなんだろ?
よくそんな状態でエロ小説なんか書かせる気になるな
こっちの性癖が全部記録されてるわけじゃん
性癖がバレても構わないのならGrokでエロ小説作成
そしてGrokでも拒否される特殊性癖の小説柵区政の場合は
LM Studioでそれ系の小説を学習させて、ローカルで作成させた方がいいわ
最悪Google八分になるぞ
依存しすぎだなとは思うけど
どうにも代替がな
オープンウェイトのGemma 4は元からガードレールゆるゆるなうえに
さらにファインチューニングして規制解除を進めた無規制版もHFに多数あるから
ただのエロどころか人権無視のリョナテキストの生成まで対応できる
完全ローカルだからプライバシーの問題もない
人間的には「創作は自分でやるから楽しい」んだろ
サッカーの試合見てるやつにサッカーは自分でやるから楽しいというぐらい間抜け
お前は自分でやれる範囲の創作だけで
満足できる程度の需要や欲望しか持っていないから
そういう事が言えるんだろ
まぁ自分で書かない物語は面白くないよな
できなかったことができるようになることが、自信にもつながるし
商業的成功は別問題ではあるけど
システムプロンプトだな、脱獄モデルとシステムプロンプトの二重脱獄で完全に脱獄できるとは聞くが使ったこと無いな
ジェミニは「性犯罪者に刑務所で行われる教育やその効果について」みたいなこと質問しても
すぐエラー吐くから使いにくいんだわ
「俺ならこう表現するけどAIはこう表現するのかなるほどなあ」とか結構面白いで
間違い4連続で指摘したら凄い謝罪文出てきて笑ったが
指示の仕方に少しコツがいるが
官能小説風の情緒的なやつからエロライトノベル風のどぎついぐちょぐちょのアブノーマルプレイまで割とガバガバに出力してくれる