相互RSS募集!詳細はこちら

オタコムはアニメ・ゲームなどサブカルチャー系情報の総合ブログどんなネタでも扱います!

2015年02月24日 02:10 コメントを見る

映画『アメリカン・スナイパー』超映画批評で100点中100点満点!

すげえええ

20150224010937

11

「アメリカン・スナイパー」100点(100点満点中)

アメリカでこの映画のことを好戦的とか、ヒロイズムを強調しすぎだとか、アメリカ万歳イズムだなどといって批判する人たちがいると聞いて、私は仰天した。いったいどこをどう解釈すれば、そんな真逆の受け取り方をするのだろう。

頑健な肉体と精神、たぐいまれな能力に恵まれたクリス(ブラッドリー・クーパー)は、強者に生まれた責任感と愛郷心から海軍に志願する。やがて特殊部隊ネイビー・シールズ最強の狙撃手となった彼は、イラク戦争の最前線で目覚ましい活躍を見せる。だが、同時にテロリストにとって高額の賞金首となるのだった。

オバマ大統領夫人まで巻き込んだ大議論となっている「アメリカン・スナイパー」をめぐる騒動だが、それも納得のすさまじい完成度である。私に言わせればこの映画は、神が巨匠の作品を借りてアメリカ人に伝えようとしているメッセージ、である。

偶然とは思えないタイミングで関係者が亡くなる事件がおこり、その結果、脚本を書きなおす結果となったわけだが、じっさい映画を見れば、それがパーフェクトとしか言えない、まさに神がかったエンディングであることを感じざるを得ない。

イスラム国とアメリカがいままさにドンパチやっているこのとき、ISの母体を作ったザルカウィと戦う米軍のスーパーヒーロー映画の製作中において、このような事件が起きる。偶然というにはなんと出来すぎたタイミングだろうか。この結末により本作は映画として完全体へと舞い上がり、イーストウッドの名は永遠となる。

その監督だが、クリス・カイルをあたかもヒーローとして描くようにしつつ、実際は真逆に描いた点が恐ろしいセンスといえる。

クリスは父親から「お前は羊たちを略奪者たる狼から守るシープドッグたれ」と教えられて生きてきた男で、かつそれを可能とする才能にも恵まれていた。彼はそれを自覚しており、だからこそ自分がアメリカを守る責任感に満ち溢れ、戦場で無敵の活躍を見せる。

この、現実離れしたスーパーヒーローこそ、まさに幻想のアメリカそのものである。アメリカという国が戦争政策を進めるため、建国以来繰り広げてきたプロパガンダの集大成と言ってもよい。

その名の通りこの「アメリカン・スナイパー」は、しかしこのあと無様に崩壊してゆく。そこが本作最大の見どころである。これをアメリカ万歳と評するとは、なんたる勘違いであろうか。

ここで簡潔にクリスという人物を分析する。大前提となるのは、クリスのよりどころが「自分には力がある」「自分は番犬である」「だからか弱き国民を、敵のオオカミから守らねばならない」「俺にはその責任がある」にあるという点だ。

そしてイーストウッドは、その”よりどころ”を完膚なきまでに打ち崩す。つまり、アメリカの価値観という名の神話そのものを、である。

具体的には、クリスが犬に殴り掛かるシーンに象徴されている。彼が殴ったのが狼でなく「番犬」だったことが、この映画に隠された最大のメタファーである。敵スナイパーの自室にチラっと映る「その他の人物」も同じことを強調している。

自分が迷いなく殺していた相手は本当に「狼」だったのか? RPGをかつぎあげることのできない、このスコープの中の少年が「狼」なのか? クリスは、いやアメリカは今まで、何を殺し続けてきたのか? 俺が戦っていたのは狼ではなく、もしかしたら……。

保守派と言われてきたイーストウッドが全アメリカ人に叩き付ける、強烈なメッセージ。それを信じがたいタイミングで補完するあの「予定になかった」ラストシーン。

これを完璧と言わずに何を言うだろうか。

「アメリカン・スナイパー」は、なんとも恐ろしい、そしてすごい映画だ。84歳にしてこれほどの傑作を出してくるクリント・イーストウッドという監督もまたしかり、だ。

そしてさらに恐ろしいのは、このまま無関心でいれば、日本人もこの蟻地獄にまきこまれる可能性があるということである。なにしろその危険性を理解しているとは到底思えない人間がリーダーなのだから。

そんなわけで「アメリカン・スナイパー」はまごうかたなき傑作だが、あまりにも不都合な真実であり、アカデミー作品賞をとることもきっとないだろう。逆に言えばこれが選ばれるならばアメリカにも、世界にもまだ希望は残っているということになる。

http://movie.maeda-y.com/movie/01961.htm


すーぱーそに子 After The Party (1/6スケール PVC製塗装済みフィギュア) すーぱーそに子 After The Party (1/6スケール PVC製塗装済みフィギュア)

グッドスマイルカンパニー 2015-03-07
売り上げランキング : 1940

Amazonで詳しく見る

コメント

1.とある名無しのオタコム2015年2月24日 03:34
▽このコメントに返信

クリント・イーストウッド作品はこれまでずっとめっちゃ右寄りののアメリカ万歳アメリカ正義だったから信用ならんわ・・・
どうせ今回も・・・と思ってしまう

2.とある名無しのオタコム2015年2月24日 04:07
▽このコメントに返信

※1
は?イーストウッドはどっちにも偏らない監督だろ

3.とある名無しのオタコム2015年2月24日 04:11
▽このコメントに返信

スナイパー物は結構良作が多いからちょっと気になる映画だ
久々に劇場行こうかな。

4.とある名無しのオタコム2015年2月24日 04:29
▽このコメントに返信

※2
まさしく※1が批判する者ってことだろ

5.とある名無しのオタコム2015年2月24日 05:14
▽このコメントに返信

世界の警察からモンロー主義への揺り戻しの時期にある、今のアメリカの厭戦ムードにマッチした映画なのかな?

6.とある名無しのオタコム2015年2月24日 05:17
▽このコメントに返信

米1
共和党支持ってこと?
この映画もそうだけど共和党政権の愚行を
批判してる結構映画撮ってるとおもうけど?
つか、そんなアメリカ万歳のプロパガンダみたいな薄っぺらい映画一本もないわ

7.とある名無しのオタコム2015年2月24日 08:26
▽このコメントに返信

改めて認識する映画でしたよ。

8.とある名無しのオタコム2015年2月24日 08:44
▽このコメントに返信

クリント・イーストウッドが作る映画に駄作はない。

9.とある名無しのオタコム2015年2月24日 09:14
▽このコメントに返信

久々に映画館いくか

10.とある名無しのオタコム2015年2月24日 09:44
▽このコメントに返信

是非観に行ってください 流石イーストウッド、どうしてこんなにも素晴らしい映画を作りやがる・・・!

11.とある名無しのオタコム2015年2月24日 10:22
▽このコメントに返信

東日本大震災で被災地叩きを嬉々としてやっていた放射脳のレビューなんかよく信じるなお前ら

12.とある名無しのオタコム2015年2月24日 12:00
▽このコメントに返信

超辛口レビューで有名なこの人が満点だすとかありえん…
すげぇ気になる…

13.とある名無しのオタコム2015年2月24日 15:42
▽このコメントに返信

弟との不和の伏線を投げっぱなしのまま終わったのは
途中で脚本変わったからか…
自筆自伝を時系列順に映像化しただけでつまんなったな

14.とある名無しのオタコム2015年2月24日 17:29
▽このコメントに返信

人が死んでるのにそれを神がかったタイミングとか言うクズの鑑

15.とある名無しのオタコム2015年2月25日 18:45
▽このコメントに返信

イーストウッドはさもバランスよく映画撮ってるように面白く作るのうまいけど
冷静に見終わったあと考えるとやっぱり基本はアメリカ側の映画だなとしか
馬鹿を騙すのがうまい監督

コメントを投稿する

コメントを残す

※コメントの番号の前に「※」をつけると、
そのコメントに返信できます(例:※1)

おすすめサイト最新記事一覧

リツイート数ランキング

Amazonランキング

記事ランキング本日週間